我が家は夫婦とこの春高校を卒業した長女、高校2年の長男、中学3年の次男の3人の子どものいるクリスチャンホームです。
長女が幼稚園の頃、「こどもバイブル★たのしく読める聖書物語★」という絵本を紹介して頂き、毎晩寝る前に読み聞かせをするようになりました。「こどもバイブル」を読んで、お祈りをして、普通の絵本を読んでから、寝かしつけるようにしていました。平日、父親は帰宅が遅かったので参加できず、休日はみんなで読みました。
「こどもバイブル」はひとつの話しが5~6ページで、旧約聖書の物語が46話、新約聖書が49話でしたので、1年に3回は繰り返して読んでいました。初めは親が全部読み、お祈りも上の子だけでしたが、こどもの成長とともに、長女、長男も少しずつ交代で読むようになり、徐々に1つの文章を1人ずつ順番に読むようになりました。何年間も読むうちに、文も絵もすっかり覚えてしまいました。
子どもにはそれぞれ小学校入学の時に、新旧約聖書をプレゼントしました。次男が入学し3人とも小学生になってから、「こどもバイブル」は卒業し、夕食の後に新約聖書を1日1章、1人1節の輪読をするようにしました。読んだ後、説明したり、感想を言ったりすることは、あまりありませんでした。逆に旧約聖書の日には、「う~ん、良く解らないね~。」と言って終わる事もありました。読んだ後1人ずつお祈りをしていましたが、毎晩、一字一句違わないお祈りを続けていた子もいました。マンネリの部分もありましたが「みんなが順番に読んで、順番にお祈りをする」その事を淡々と続けました。4年間で新旧を通読できました。
子どもたちが大きくなった現在はできなくなりましたが、12~3年の間、子どもの成長に伴って形を変えながら、みんなで聖書を読んでこられたことを感謝しています。振り返ってみて、長く続けてこられたことの理由のひとつには、子どもが小さい時期に、聖書(聖書物語の絵本)を読むことを、生活リズムの中に組み入れられた事が大きかったように思います。他の生活習慣やお手伝いなどもそうですが、小さい頃からルールを決めたことは、家族みんなで守ろうとしてきました。解説をしたり、感想を言わせたりせず「読んで祈る」だけだったので、親子とも負担が少なく、それが長続きできた理由のように思います。
長女は昨年のクリスマスに受洗に導かれました。長男、次男は部活動や模擬試験などで礼拝に出席できない事もありますが、その場合もなるべく夕礼拝に出席しています。これからは親も子も自分のやり方で聖書を読む時間を持っていくことが課題です。
(2010年12月発行No.40掲載)