登戸教会のCSでは、まずCS、教会学校、日曜学校という名前、内容、イメージについて、みことばと共に祈り考えさせられました。[教会にしかない子どもと神様との交わりと場所]、[子どもが神様を礼拝する特別な時間]、[神様から子どもたちへの愛とすべての良きものが満ちる関係]、その名と内容を祈らされ、あえて「学校」ではなく[星の子チャペル](ピリピ4:11)としました。そしてCS教師ではなく、子どもの特別なスタッフとして共に歩みたく願いました。
ある時、一人の男の子の言葉に衝撃を受けたことが忘れられません。不満と怒りの声で、「教会も家も学校もおなじじゃないかぁ~(‘_’)!」子どもは、星の子チャペルに何を必要としているんだろう・・・私が思うには、主イエスが、神様が、本当に純粋に子どもを愛されたように、ただただ純粋に僕を真実に、そしてこの世のやり方でなく愛してくれるところを求めていたのではないかと思わされたのです。こちらが子どもに何かを押し付けて大人のニーズとやり方を達成するのではなくて、私をはじめスタッフ自身が子どもと共に主に聖められ、わずかでも主イエスに似たものになるよう導かれるところでありたいと思わされました。そんなことを祈りつつ試行錯誤の毎週のプログラム、カリキュラム、チャペルの取り組みを紹介させていただきます。
☆子どものための世界で一つしかないバースデー(その子の命、存在の喜び♡)
教会でしかできなくて、やっぱり子どもが「わ~~~!!(^o^)」と、うれしくてどこにもなくて、心がこもっていて、そして経済的で、そしてまわりのみんなも喜びを分け合えるには??と祈りました。子どもに自分の大好きな食べ物(なんでも、お菓子でも)のベスト3、好きな飲み物のベスト3を聞いて、あとはサプライズ。スタッフがそれぞれのベスト3から1つを選んで、手作りでお祝いできるおいしいバースデーのひととき♡ その子らしさをイメージしたキャンドルを輝かせて・・・
それをお祝いしてくれているみんなでわけっこします。そしてカードにスタッフからお祝いのことば(お手紙)を読みます。その時の子どもは、不思議・・・チャペルもなんだか、婚約式か結婚式に感じるような空気になります。(少しおおげさかも??)これほどにも、この主の祝福を大切に、慎重に受けとめてくれる子どもの魂と姿にスタッフのほうが、驚いてしまいます。もう子どもたちの口からは、バースデーのプレゼントの品物の求めはありません。(スタッフの小さな夢ですが、メニュー&アイデアの写真入りバースデーブックが出せたらいいな!(^.^)
☆子どもが今!何を祈ってほしいと思っているの?(子どもの祈りのニーズに合わせた小さな交わり)
毎週、とかく大人は聖書から多くの伝えたいことであふれていますが、子どもの伝えたいことを聞き取れないでいます。子どもが本当に何にかわき、何を今、本当に祈ってほしいと思っているかを知らないでいます。耳を傾け、心を一つにして、スタッフがその子の祈りの必要を知ることのできる幸いを子どもと共に祈る恵みをもっていたいと願います。
☆創造的なカリキュラムを子どもと共につくる
市販のいろいろなテキストは安心感、安定感もあり、とてもすばらしい面もありますが、テキストにたよりすぎることは、よほど注意していないと子どもの魂・ニーズを見えないものにしてしまうのではないでしょうか。星の子チャペルでは聖書以外、共通のテキストを使っていません。毎週、星の子スタッフはみことばから、旧約、新約の出来事からメッセージを語ります。そんなメッセージ中、質問や何か語りかけをした時や、CSに来ている時間内に子どもたちがふと!もらした言葉、答えてくれた言葉を聞き逃さないように祈っています。その一つ一つを聞き逃さないでいるなら、主は子どものニーズをきちんと示してくださると思います。時によっては、早急にみことばから伝えたほうがよい時もあります。またその子の言葉、思いをさらに深く探ることによって、子どもの信仰の軌道修正、補いが必要となることもあります。そのことによって、涙とともにその子の重荷はとれて成長していけたり、魂を救うことにもつながっていくことが実際あるのです。
早急な子どものニーズも、時間をかけたい子どものニーズにも、聖書からまっすぐ語っていくことができます。また、子どもたちのニーズが静かな時は、日頃からこの聖書物語をぜひ伝えたいと願っていることを3~4週かけたプロジェクトとして集中して皆で没頭するカリキュラムにもなります。
☆キャンプ後の子どものニーズ&フォローを大切に・・・そして救いに♡
キャンプに参加した後、その子の救いと祝福、課題がみえてきます。キャンプ後、スタッフと1対1で感謝会をもって祈っていきます。その感謝会のおやつをスタッフと近所で買い物したりするだけで新しいその子を発見したりします。その子への理解が大きくちがっていたことを示されることも・・・。キャンプの感謝、思い、報告、今後のことを話す時間は宝の宝庫!祝福の時です。子どもが秘密を打ち明けてくれたりするなど、キャンプ直後の子どもの魂は独特で深い霊的な絆となります。
☆緊急な子どものニーズと学校・家庭生活・生きることに応えるチャペル
スタッフに子どもが(時には親子で)自分の問題、苦しみ、悲しみ、行き詰り、試練、困難を打ち明けてくれることがあります。その子にチャペルのみんなにもこの問題を伝えて、共に考え、共に祈っていいかどうかを確かめます。例えば、いじめの問題で、もう学校に行くのがつらくなっていた状態の子がいました。全員でその子のために考え祈るチャペルをしたことがあります。その子のニーズに合わせたチャペルになりました。子どもたちの経験の分かち合いと励ましがあり、共に主にあって聖書的な解決を具体的に考え、祈り会に発展しました。また、スタッフたちは子どもの前で証しする機会をもちました。
スタッフの中でも子どもの頃いじめた側、いじめられた側があることを告白することができ、それぞれが幼い頃の証をしたことによって、子どもはスタッフの正直な証のすばらしさ、主のみわざを経験しました。実際の問題の解決を主の仲間と共に、みことばと祈りをもって、信仰をもって乗り越えるすべを知り、小さい時から歩めたら幸いに思います。子どもの魂のどこかで願っているニーズの一つかもしれません。
主にあっての小さな未熟な取り組みですが、まだまだスタッフと共に主の導きを求めつつ、主の愛された子どもたちの命も魂も、いとおしく思い、主にならう者としてご奉仕できればと祈りつつです。
(2010年12月発行No.40掲載)